人生を変える帽子
帽子の歴史と帽子の影響力
帽子の歴史は長い
現在かぶられているハンチング、ボーラーハット、キャップなど、様々な帽子の形がありますが、それぞれにも由来があります。それらをここでお話すると大分長くなってしまいますので割愛しますが、お伝えしたいことは、帽子の歴史はとても長いということです。割愛すると前置きをしながらもほんの少しだけご紹介しますが、帽子の資料を見てみると興味深い歴史と世界を垣間見ることができます。
原始時代には、帽子に似たようなものが既に存在していたといわれています。紀元前三千年のエジプトでは、王が冠を身に着けています。日本では、帽子のようなものをかぶったハニワが数多く発見されています。中世ヨーロッパでは、貴族が帽子のスタイルを競い合っていました。
帽子の起源は、防寒や頭を守る機能的なものから次第に身分や階級の象徴を表すもの、戦闘防具、そして、礼儀としての帽子やファッションアイテムとしての帽子へと時代に応じて目的と形が変わってきました。
帽子は顔の額縁
寒さや頭を守る機能的なものとしての帽子は理由がわかります。
ではなぜ、数ある装飾品の中でも帽子が身分や階級を表す象徴的なものとして使われるのか。それは、人の身体の部分で一番目立つ「顔」、その顔に直接かぶせるものだから!これに尽きると思います。
ファッションとしての機能を考えてみても分かるように、帽子をかぶっているのと、かぶってないのとでは、大きく見た目が変わってきます。シンプルで味気ないスタイルに帽子をかぶるだけで、かっこよく、可愛くなったりするものです。同じ服装でも、キャップを中折れハットに変えるだけで別のスタイルに見えてしまいます。スタイルをカッコ良く、キレイに魅せることが服の役目だとすると、顔を魅力的に魅せることが帽子の役目なのではないでしょうか。帽子は、「顔の額縁」とも言われるくらい重要な装飾品なのです。
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