帽子に使われている素材や材料を、画像をまじえて詳しく解説していきます。
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帽体(ぼうたい)とは、帽子の材料のことです。 夏物は、パナマやストロー、ケンマ草などの天然草を編み上げたものです。 現在では天然物に加え、化学繊維や紙素材の帽体もあります。 木の種類や網目の細かさで名前が異なり、編み方にも石目、アジロ、変わり編みといった呼び方があります。 冬物は、羊毛からできたウールフェルト、うさぎの毛からできたファーフェルトがあり、うさぎに関しては毛の長さや部位により、ベロア、ビーバー、スーパーベロア、アンテロープ、プレーン(紳士)、アマンダなどがあります。 これらの毛を、水分、熱、圧力を加えて摩擦することで繊維の状態から帽体へと変化します。 釜に入れて染色することで様々なカラーを表現することができます。
帽体は、熱と水分、つまり蒸気で伸縮させて木型の形に仕上げますが、形により伸縮性に限界があることから、制作する側が仕入れる段階では、形状の違いから3タイプの形になっています。 通常のブリムがある帽子は、ベル型とキャペ型(キャプリーヌ型、キャペリン型)があり、ベル型は名前の通り釣鐘型をしておりブリムの短いタイプに、キャペ型はブリムの広いタイプ等に用いられます。もうひとつは、ベレー帽等の入り口が狭い特殊な形に帽体の伸縮が対応できるように作られたベレー帽型があります。
ウールフェルトの帽体は、羊毛からできています。 光沢のないマットな表面で、硬めの手触りのため、カチっとした印象を与えます。 また、型入れをする際に専用のノリをつけて硬さを調節しますが、ファーフェルトとは対照的に非常に硬くすることもできます。 皆さんがお店で見かけるフェルト帽子は、このウールフェルトがもっともポピュラーかと思います。 お値段は店舗により様々で5,000円以下から1〜20,000円以上の高級品もありピンキリです。 日本では、中国製、ポーランド製、ブラジル製などが流通しており、それぞれ厚さや毛の質に差があります。 日本では、安価な中国産が主流です。 当店では、基本的にはポーランド製を使っております。 理由としましては、ポーランド製のウールフェルトは、カラーも豊富で、風合いがよく、肉厚で伸縮性に優れていますので、型になじみやすく型崩れがしにくい特徴があるからです。 ウール帽体としてはポーランド製は高級品なのです。
ファーフェルトの帽体は、以前はビーバーの毛でできていましたが、現在はうさぎの毛からできているものほとんどです。 ビーバーの毛が大変貴重であったため、その代用としてうさぎが用いられるようになりました。 それでも、ファーフェルトは帽体として高級素材にあたり、値段もそれ相応します。 帽体に適した細い毛を選別して使用するため、ひとつの帽体を作りあげるのに、廉価品でもうさぎ4〜7羽、高級品では30羽分もの毛が必要となることもあります。 さらに帽体作りの工程は、産業革命期以来、基本的に変っておらず、今だに手作業で行われていますから、帽体は手間のかかる手作り品なのです。 ファーフェルトは、うさぎの毛は、軽くてしなやかで、とても優しい手触りが特徴です。 また、毛足が長く真っ直ぐなため、毛並を蒸気にあててブラシで丁寧に毛並を揃えることで、光沢が生まれ高級感が出ます。 ファーフェルトは、毛の長さや使われる部位によって、ベロア(起毛させてベルベット状にカットしたもの)、ビーバー(毛が長く特に高価)、アンテロープ(毛足は短く刈られ、ソフトでなめらかな手触りがある)、アマンダ(首の毛)、ファープレーン(紳士)分類されており、それぞれ雰囲気が異なります。 特に毛の長いビーバーの光沢感にはウットリするほどです。 また、ベロアには毛の密度が高い野生のうさぎの毛を使用した高価なスーパーベロアというタイプがあります。 その他にも人工毛とうさぎの毛をMIXした毛足の長いアンゴラ(モヘア)という素材があります。 ファーフェルトの帽体は、ウールフェルトの帽体に比べて、伸縮度が少なく、無理して引っ張ると切れてしまいます。 一度伸びてしまったら再び縮めることは困難であり、ウールフェルトよりも加工の難易度が高いのです。 ノリ入れに関しても、ウールフェルトの帽体と違い、ノリをつけすぎてしまうと、風合いを損ねるため、ウールフェルトの帽体のように硬くすることはできません。
チュールには、細かいものからざっくりとしたもの、柔らかかったり硬かったり(ハリがあったり)、模様が入っているものまで様々なチュールがあります。 コサージュや帽子の飾りとしてアクセントに使用したり、ウェディングハットのベールとして使用したり、作りたい作品のイメージする雰囲気にあうチュールを選んでおります。 掲載してあります画像のチュールは、当店で取り扱っているチュールの一部ですので、オーダーメイドの際にはこちらからお選びいただくことになります。 チュールの色につきましては、黒と白のデザインは多いですが、カラーのものは少ないです。 掲載されているカラーのチュールは、元からの色ですが、当店では、白から自在に染め上げることも可能です。 ご希望がございましたら、おっしゃっていただければと思います。 ※ チュールの種類によっては品薄であったり廃盤になっているものもございますので、その都度ご相談ください。
ここでは元からの色のチュールを一部抜粋しましたが、当店では、白から自在に染め上げることも可能です。