ターバン
ターバンは、ペルシャ、アラビア、インドなどの原住民が頭に巻き付けていたかぶり物からヒントを得た形が帽子として定着しました。本来のターバンの機能は、通常、扁平で頭の形にそった丸い帽子をかぶり、そこに巻くもので、発汗の抑止や、布を巻くことで空気を含ませて頭部の暑さや寒さを抑える効果、砂漠地帯では砂よけの効果を持っています。
テンガロンハット、カウボーイハット、ウェスタンハット
テンガロンハットとは、カウボーイハットやウェスタンハットなどと同じくくりという見方が日本では一般的のようですが、実際は、様々な形があるカウボーイハットの中の1つ種類で、クラウンがとても大きいのが特徴です。
テンガロンハットの由来は、10ガロン(水の容積)の水が入るという説明が多いですが、実際は、スペイン語の「ひも、編む」を意味するgalonに由来します。それが英語のgallonに置き換えられたことで水の容積が由来であるといわれるようになってしまったようです。
カウボーイハットとは、北アメリカ西部のカウボーイがかぶっている帽子のことを指し、主にフェルトやストロー製の帽体もので硬く糊入れされており、独特の形保っています。
現在では、キャトルマンという両サイドのブリムが上がり、両サイドのクラウンにくぼみがあるタイプが主流だそうです。
ウエスタンハットとは、カウボーイハットだけでなく、西部開拓時代に被られていた帽子全般を指します。
帽子屋Waganseでは、これらの分類は設けずに中折れハットという分類にくくっております。
ブルトン
ブルトンとは、ブリムが上向きに折り返った型をいいますが、日本ではセーラーハットと区別して、前ブリムの上がったものだけをブルトンと呼ばれています。
フランスのブルターニュ地方の男女がかぶっている帽子からこの名前が生まれたそうです。
帽子屋Waganseではブルトンというカテゴリー分類は設けておりませんが、ブルトン型の帽子はございます。
ポークパイハット
ポークパイハットとは、クラウントップの円周が、お菓子のポークパイのようなへこみがついた特徴のある帽子のことです。
19世紀の中頃から着用されてきた紳士用のフェルト製ソフト帽で、1930年代にに大流行して、1960年代にもイギリスで再流行し、長いこと英国有閑紳士の必需品とされてきました。
帽子屋Waganseでは、カタログ上の取り扱いは少ないですが、オーダーメイドでの製作は可能です。
ホンブルグ
ホンブルグとは、中折れハットのようなクラウンに、シルクハットのような両サイドが上に反り返った形の帽子の形状のことを指すようです。
起源は西ドイツの帽子生産地ホンブルグが発祥で、この帽子を1889年当時の英国皇太子(後のエドワ-ド7世)が自国に持ち帰り、たちまち上流階級に流行しました。
アメリカにおいては1910年頃から流行し、上流階級から一般市民まで広がりました。一時はビジネスマンの間にまで広くかぶられた。黒はフォーマルとしても用いられます。
帽子屋Waganseでは、カタログ上の取り扱いはありませんが、オーダーメイドでの製作は可能です。
チロリアンハット(チロルハット)
チロリアンハット(チロルハット)とは、フェルト製で、クラウンが中折れ帽子のような形状に、ブリムがハイバック(後ろが上に沿って上がっている形状)になっており、クラウンに羽飾りがついているのも特徴で、主に山登りで使われております。
現在では、ショートブリムやシャープなラインからスポーツでも多く用いられております。
起源は、オーストリアのチロル地方の農夫が被っていた帽子がもととされており、ファッションとしての登場は1860年終わり頃で、おしゃれ用として最初にこの帽子をかぶったのは、西ドイツの各地の温泉郷にある賭博場を渡り歩くギャンブラー達で、その帽子をさらに粋好みのものにアレンジしその中から「ホンブルグ」と「チロリアン」が生まれたそうです。
帽子屋Waganseでは、カタログ上の取り扱いは少ないですが、オーダーメイドでの製作は可能です。
ストローハット
ストローハットとは、麦わら素材で作られた帽子の総称です。ジュース等に使うストローの原材料は、麦の穂を切り取った残りの利用されていた為にこの名前で呼ばれるようです。
麦で編んでいるため、空気をよく通し、帽子内にこもりがちな熱をよく放出できるので、湿度の高い日本の夏の日除けに最適です。日本では、麦藁帽子の名前で夏の風物詩として親しまれており、丸クラウンに広いつばという形が印象的で、夏の海などでは海の家や農家のおばさんおばさんが被っていそうなところを想像できますね。現在では、夏の天然素材で作られた帽子全般という認識があるようですが、厳密には素材からついた帽子の名前で、形は様々です。帽子屋帽子屋Waganseでは、平らなヒモのように織り込んだストローブレードをクラウンのトップから円周にぐるぐる縫い合わせて帽子の形にした帽子があります。
ソフトハット
ソフトハットとは、フェルト製の中折れハットのことをさします。ソフトという名前がつく由来は、硬く糊入れをされた山高帽(ボーラーハット)よりもソフト、つまり柔らかく作られたことでついたとされています。イタリアのボルサリーノはこの帽子の一種で、ブランド名がそのまま広まりました。帽子屋Waganseでは、素材に限定されるソフトハットとは呼ばす、春夏素材関係なく中折れ形状のハットは総称して中折れハットと分類しております。
中折れハット
中折れハットとは、クラウンの前面の両サイドがくぼんだ帽子のことを指します。この部分をつまみとよびます。形状的にはフェルト製のソフトハットと同じですが、帽子屋Waganseでは、素材に関係なく、くぼんだクラウンの帽子を中折れハットと分類しております。
パナマハット
パナマハット(パナマ帽)とは、熱帯地方(エクアドルやコロンビアなど)に生息するパナマ草で作られた物を総称してパナマハットと呼ばれており、帽子の形状の名前ではありませn。
少し黄みがかった白色(クリーム色)が特徴で、中折れ帽型やカンカン帽などさまざまな種類があります。
この名称は、産地がパナマなのではなく、出荷港がパナマ市のためとされるためと言われたり、1834年に米国大統領セオドルルーズベルトがパナマ運河で求め、好んでかぶったことから、この名称という説もあります。
帽子屋Waganseでは今のところパナマハットの取扱はありません。
ハンチングクロッシェ
ハンチングクロッシェとは、ハンチングの形をしたクラウンの周囲全体を急下がりのクロッシェのブリムがついた帽子のことをさします。
帽子屋Waganseでも取り扱いがあり、クロッシェとハンチング両方のカテゴリーに所属しております。
ハット
ハットとは、通常帽子の総称ですが、帽子屋Waganseでは、男性的な雰囲気(manish)の帽子をハットや帽子屋Waganseの他のどのカテゴリーにも所属しない一般的な帽子をハットへ分類しております。また、探しやすさの点から中折れハットとは別に設けております。
セーラーハット、セーラー帽
セーラーハット(セーラー帽)とは、ブリム全体が上向きに反り返った形の帽子をさします。由来は、水兵(セーラー)が被っていたことから呼ばれています。形は、ブリムが角と上向きに伸びたマリンタイプと、曲線を描くようなゆるやかなそり具体のタイプがあります。帽子屋Waganseでは、以前はカテゴリーを設けておりましたが、ブリムを上げたり下げたりできるタイプも多いので、分類が難しく広つば帽子の中に含めてしました。商品説明の中でセーラーハットという言葉が出てくることがあります。
トーク・ヘッドドレス・カクテルハット
トーク(toque)とは、円形状でブリムのない帽子のことを指します。もとは、トルクで被られていた円形型の帽子からきた名称です。
Waganseでは、フォーマルやパーティ等の冠婚葬祭に用いる帽子ものを指し、被るタイプ、小ぶりで頭に載せてクシが固定するタイプなどをトークに分類します。このような用途からチュールも付けたりします。また、帽子屋Waganseでは、別名で、ヘッドドレス、カクテルハット、ヘッドアクセサリー(ミニチュアハット、カチューシャも含む)と呼ぶ場合もあります。
ボーラーハット、山高帽
ボーラーハットとは、丸いクラウンにシルクハットのような両サイドが反り返った短いつばの帽子のことです。クラウンの高さやブリムの反り具合は時代ごとに流行があります。
ボーラーハットの歴史は、1850年、イギリスの帽子商の顧客トーマス・コークが馬上で頭を保護する帽子を作りたいという要望によりイギリス帽子職人ウイリアム・ボーラーが製作し1860年に完成したと言われています。当初は両者の名前をとったコークハットとボーラーが混在していましたが、ボウル状と名前にちなんでボーラーハットが一般的になりました。英国競馬を創立したダービー伯爵が好んで被っていたことから、ダービーハットとも呼ばれています。
元々は乗馬用の帽子ですが、上流階級が被るシルクハットと労働者階級が被るフェルト製ソフトハットの中間的な帽子として、街中で被る人達が増え始めて19世紀末にイギリスで人気がピークに達しました。
日本では山高帽と呼ばれ、慶応(1865年から1868年)時代の頃にイギリスから輸入され始め、文明開化と共に市民まで流行していきました。
帽子屋Waganseでは、カタログ上の取り扱いは少ないですが、オーダーメイドでの製作は可能です。
シルクハット、ダービーハット、トップハット
シルクハットとは、筒状のクラウンに、両サイドが軽く反り返った短いブリムの帽子です。元々は14世紀から男女共に被られており、ビーバー毛皮で作られた帽子で、正式には黒、略式には灰色(グレートッパー)を被っていました。ですが、ビーバーがとても貴重な素材だったので、代用品として、フェルトやウサギの毛が使われるようになり、17世紀には、シルク製のものが誕生しました。別名、トップハット、ハイハット、ビーバーハット、オペラハット(類型)とも呼ばれます。日本では一般的にシルクハットと呼ばれていますが、英語では一般的な意味合いとしてトップハットが用いられ、絹製のものをシルクハットと呼んでいます。
帽子屋Waganseでは、素材に関係なく、日本での一般的な形の名称としてシルクハットの分類しており、カタログ上ではラビット製のビーバーやベロアがほとんどですが、オーダーメイドでシルク製のシルクハットを製作することも可能です。
キャノチエ・カンカン帽
キャノチエとは、クラウンの浅いと平らで短いブリムの帽子のことをさします。もともとはボートの漕ぎ手が被っていた男性用の帽子として被られていましたが、正式な紳士帽子として普及しました。耐水仕様に作られていたため、強い糊加工とプレス加工でとても硬く、たたくとカンカン鳴ることからカンカン帽とも呼ばれています。また、英語でボーター(boater)とも呼ばれています。日本では、第二次世界大戦前に流行し、和装としても被られていました。
ハンチング
ハンチングとは、鳥打ち帽のことで、ハンチングキャップ、ハンチングベレーともいう。平らなクラウンで、前面にクラウンに隠れるようにブリムがついています。19世紀末に英国の上流階級の人々が狩猟用のジャケットと同じ素材で作ったものが一般に広まり、1930年頃に流行した。日本では、明治20年(1887年)頃から商人がかぶるようになった為、当時は商人の象徴となった。近年では、刑事(特に特高)や、シャーロックホームズ等に見られる探偵のイメージにも使用されている。一般的には、スポーツ、レジャー、日常的なオシャレにも、男女共に幅広く被られています。
クロッシェ
クロッシェとは、釣鐘というフランス語(cloche)の意味で、クラウン部分が深く、急斜面で短いブリムが特徴的です。クロッシェの発祥は、1920年のフランスの帽子デザイナー達が考えだしたことがキッカケで大流行し、代表的な帽子となりました。クラウンが丸いタイプや四角いタイプ等があり、カジュアルな雰囲気からエレガントなものまで幅広いデザインがあります。
キャップ
キャップ(cap)とは、帽子の基本形の一つで、前面にプリムがあり、クラウンの形が完全に頭にぴったり合った帽子のことを総じて呼びます。
キャスケットと似ていますが、キャスケットは、クラウンにボリュームがあったり、頭と生地の間にゆとりがあります。
原型は12世紀頃に登場したといわれ、僧侶や裁判官の職種、地位を示すかぶりものを起源としており、18世紀までは身分の低い人達の被り物でした。19世紀に入り、スポーツ用として被られるようになり、現在では男女共にカジュアル用として世界中でかぶられています。
キャップの別の側面として、「ベースボールキャップ」「レーシングキャップ」「アポロキャップ」などありますが、いずれも日除け機能に加え、ファン心理の表れとして取り入れる場合もあります。
日本では、黒人ファッションの流行により、若者の間でもオシャレのアイテムとしてキャップが広まりました。
ベレー帽
ベレー帽とは、ウールやフェルト製の柔らかな丸型帽子の総称で、その原型は、天井中央の小さな突起がポイントになっており、帽子のサイズは小さめなのが特長です。
フランス、スペインの国境近くのバスク地方が発祥といわれ、バスク地方の僧侶がかぶっていた角帽を農民が真似たことが起源とされています。
そのため、親しみをこめて「バスク・ベレー」と呼ぶこともあります。
その後、フランス、アルプス部隊、イギリス戦車隊の制帽など軍隊用としても普及し「グリーンベレー」という言葉も生まれました。
一般的には、フランスで学生、芸術家、旅行家、教授、あるいはタクシー運転手、小さな子供、女性、社会のすみずみで愛用され、それが世界中に広がったのです。
向かって右側(着用者本人から見て左側)を立てる場合が多いが、一部の国などでは反対側や正面を立てる場合もある。
制服の一部として着用する場合、立てた側にベレーバッジと呼ばれる帽章を取り付けることが多い。
キャスケット
キャスケットとは、フランス語(casquette)で鳥打帽という意味で、クラウン(帽子の部分)にたっぷりと大きさを取り、前部に小さなつばが付いています。
アメリカなどでは、新聞売りがかぶっていたことから、ニュースボーイ・キャップ(Newsboy cap)と呼ばれるそうです。本来ハンチング帽と同種のものであるが、日本では区別されているそうです。
キャペリン、キャプリーヌ
つばの広い帽子の総称です。つばが広いことからガーデンハットとも呼ばれたりします。昔の映画にも出てくるようなお花やハネやリボンなどがふんだんに装飾された華やかでドレッシーな雰囲気や、シンプルで上品、シャープな雰囲気、エレガントやロマンチックな雰囲気など幅広く表現しやすい帽子ともいえます。また、実用的な面で言えば、日よけ効果が高いことから、ちょっとした外出時などに被れるカジュアルなデザインも多く普及しています。
ブリムエッヂ
ブリムエッヂとは、ブリムの一番外側の周囲のことを指します。
ブレード
ブレードとは、ストロー等の天然草や生地で編みこまれた平らで細いリボン、ヒモ上の素材です。木型を使って、クラウンのトップ中心から円を描くように縫い付けていき帽子の形へと仕上げていきます。
サイドクラウン
サイドクラウンとは、クラウンの両側のことを指します。
トップクラウン
トップクラウンとは、クラウンの天井のことを指します。
パイピング
パーツの端をテープや布でくることを言います。画像はブリムの淵をパイピングしたものです。
サイズ元
サイズ元とは、クラウンの入り口の淵周りのことを言います。サイズ元にサイズリボン(すべり)をつけます。
チップ
チップとは、木型と同じく帽体の形を形成するための型です。複雑な形やオリジナルの形などを職人さんに依頼しなくても自分達で作ることがでできるという利点があり、バクラムという素材で土台の形を作り、特殊な糊で固まらせてつくります。
木型、ハットブロック
木型は、帽体やブレードを帽子の形に仕上げるためのイチョウの木で作られた型です。時代や流行により木型の形も変化し、様々な形のものがあります。形状は、大きく3タイプあり、クラウン、ブリム、割り型とあります。クラウン型とブリム型はそれぞれ異なるものを組み合わせることで帽子の形にバリエーションを持たせることができます。割り型というのは、クラウンの入り口がクラウンのトップや途中よりも狭い帽子を型入れするためのもので、分解できるようになっているタイプです。日本では木型職人さんは、2人しかいないといわれており、木型は帽子職人にとって大変貴重な財産なのです。
ハイバック
ハイバックとは、後ろのブリムが上がった状態のことです。
布帛(ふはく)
布帛(ふはく)とは、生地で作った帽子のことを指します。
帽子は大きく分けて、布製の布帛か、天然草やフェルト素材等の帽体に分けられます。
帽体(ぼうたい)
帽体(ぼうたい)とは、帽子の材料のことです。
夏物は、パナマやストロー、ケンマ草などの天然草を編み上げたものです。現在では天然物に加え、化学繊維や紙素材の帽体もあります。
木の種類や網目の細かさで名前が異なり、編み方にも石目、アジロ、変わり編みといった呼び方があります。
冬物は、羊毛から出来たウールフェルト、うさぎの毛から出来たファーフェルトがあり、うさぎに関しては毛の長さにより、ベロア、ビーバー、アンテロープ、プレーン(紳士)などがあります。
これらの毛を、水分、熱、圧力を加えて摩擦することで繊維の状態から帽体へと変化します。
帽体は、熱と水分で伸縮させて木型の形に仕上げますが、形により伸縮性に限界があることから、帽子製作する側が仕入れる段階では、形状の違いから2タイプの形になっています。
ベル型とキャペリン型(キャプリーヌ型)があり、ベル型は名前の通り釣鐘型をしておりブリムの短いタイプに、キャプリーヌ型は、ブリムの広いタイプ等に用いられます。
クラウン
山(Crown)という意味で、帽子の頭にかぶせる部分のことをさします。クロッシェ、キャップ等の丸クラウンや、キャノチエなどの角クラウン、へこみのある中折れハットなど形状によって、雰囲気や帽子の種類(呼び名)がかわります。多くの帽子は、クラウンの下部にブリム(つば)を付ける2部構成になっていますが、トークやニット帽、ベレー帽などはクラウンのみの構成となっています。
ブリム・つば
帽子のつばの部分をブリムと呼びます。ブリムの長さや角度で帽子の雰囲気が大きくかわり、帽子の種類(名前)も変わってきます。
すべり・サイズリボン・びん皮
帽子の裏側の円周上全体についているサイズを決めるためにつけるライン上のリボンのことで、安定した被り心地とサイズの伸び縮みや型崩れ、汚れを防ぐ等大きな役割を果たしています。専用のシルリードと呼ばれるリボンやグログランリボン、皮など様々なすべりがあります。Waganseでは帽子に合わせてシルリードとグログランリボンを使い分けております。